2025年5月6日

プロジェクトルールよりもユーザールールに直接mdcファイルの読み込みをしてもらうと、よりmdcファイルの内容がcursor agentの行動に影響を与えているのはなぜですか?

「プロジェクトルールよりもユーザールールに直接mdcファイルの読み込みをしてもらうと、よりmdcファイルの内容がcursor agentの行動に影響を与えているのはなぜですか?」というプロンプトに対するChat GTP4oの回答が以下になる。


とても鋭い質問です。 整理して答えます。

💡 理由の核心

ユーザールールが .mdc ファイル(Markdown Command)を直接読み込むとき、 Cursor はそれを「あなた専用の優先行動指示」として扱います。

つまり: ✅ ユーザー側から直接渡された指示は最優先される → プロジェクトルールより優先的に、Cursor agent の行動や出力に影響を与える。

🛠 なぜプロジェクトルールより強いのか?

プロジェクトルールは:

  • 主に「一般ガイドライン」(例:コーディングスタイル、制約)を示す。
  • Cursor はそれを「守るべき前提」として参照する。

一方、ユーザールールや .mdc の直接読み込みは:

  • その瞬間のタスクに対する明確な命令・指示 を与える。
  • Cursor は「ユーザーの直接指示は最優先」と解釈し、一般ルールより上書きする。

例えるなら:

  • プロジェクトルール → 憲法(全体の枠組み)
  • ユーザールール/mdc → 現場での具体命令(今この瞬間の動き方)

Cursor agent は設計上、ユーザーが何を求めているか を最優先するため、直接渡された .mdc はプロジェクトルールより影響力が強くなるのです。

注意点

ただし:

  • .mdc ファイルがプロジェクトの方針(プロジェクトルール)と衝突すると、最終的にはチーム運用で混乱する可能性があります。
  • 個人レベルでは便利でも、チームレベルでは慎重な運用が必要。

いい質問です!以下に整理しておきます。


📦 .mdc ファイルの効果的な使い方

.mdc ファイル(Markdown Command)は、Cursor に 具体的で焦点の定まった指示を与える 強力なツールです。 効果的に使うには、以下のポイントを押さえるとよいです。

1. 一つのファイルに一つのルールを明確に書く

  • 大きなテーマを詰め込みすぎると AI の理解がぼやける。

  • 例:

    • ❌ 悪い例 → 「React の設計パターンと TypeScript のルールと API 設計全部書く」
    • ✅ 良い例 → 「React では関数コンポーネントのみを使う」「API 呼び出しは apiClient.ts 経由」

理由 → Cursor は .mdc 内の指示をそのまま行動指針に変換するので、焦点が狭い方が強く影響を与える。

2. 具体例・サンプルコードを含める

  • 単なる抽象的なルールより、具体的なコード例があると効果が高い。

  • 例:

    # 禁止事項: Reactクラスコンポーネント
    
    このプロジェクトでは、Reactのクラスコンポーネントは使用禁止です。
    代わりに以下のように関数コンポーネントを使用してください。
    
    ```tsx
    // OK
    const Button = () => { ... };
    
    // NG
    class Button extends React.Component { ... }
    

理由 → Cursor agent は例を解析し、パターンとして学習・適用しやすくなる。

3. チーム全体で守りたいルールを集約する

  • 個人ではなくチームで共有する場合、プロジェクトの .cursor/rules/ に置いておく。

  • 例:

    • coding-guidelines.mdc
    • api-usage.mdc
    • styling-rules.mdc

理由 → これでチーム全員が Cursor を使う際、同じルールでコード生成・補完を受けられる。

4. ファイルサイズを適切に保つ(500行以内目安)

  • 大きなルールは分割して管理する(例:UI編、API編、スタイル編)。
  • Cursor公式推奨 では 500行以内 がベスト。

5. 直接mdcを読み込ませるときは優先度に注意

  • .mdc ファイルをチャット内で直接読み込ませた場合、プロジェクトルールより強く影響する。
  • 個人の試行錯誤や調整用の一時的な指示は、直接読み込ませるのが便利。

🌟 まとめ

ポイント理由
ルールを細かく分けるAIが焦点を絞りやすくなる
具体例を入れるAIがパターンを正確に理解できる
チーム用はプロジェクト内に置くルールの共有と一貫性の確保
サイズは500行以内に保つパフォーマンス低下・混乱を防ぐ
個人実験は直接読み込ませる一時的な影響で済ませたいときに強力